
「ミス山口」は、岩村松乾斎の作で、着物には丸に二引きの紋があしらわれています。
1928年8月、イリノイ州シカゴ美術館の児童室に寄贈されました。その記念として1929年3月には、ひなまつり(雛祭り)に合わせた大規模な展覧会「東洋の美術品(Oriental Objects)」が開催され正式に一般公開されました。この展覧会には、浮世絵や染織品、見事な駕籠や刀剣など、日本のさまざまな美術品が出品されたほか、インドや中国の美術品も館蔵品から出品されました。
1951年、「ミス山口」を含むシカゴ美術館の人形コレクションは、新たに設立準備中だったニューメキシコ州サンタフェの国際民俗芸術博物館に売却·移管されました。この博物館は1953年に開館してから現在まで、「ミス山口」は同館の所蔵品として、お道具類とともに保管されています。ただし、漆塗りのお道具には、汎用の牡丹の紋があしらわれています。
記録写真との照合により、この人形は本来「ミス佐賀」として製作されたものであることが判明しています。