
「ミス和歌山」は、二代目平田郷陽の作です。着物には菊水の紋があしらわれています。
1928年7月、ロサンゼルスで開催された国際日曜学校大会で開催された、8体の答礼人形展に、「ミス和歌山」「ミス鹿児島」「ミス奈良」「ミス徳島」「ミス福井」「ミス台湾」「ミス山形」「ミス神奈川」とともに出品されました。
その後、「ミス和歌山」は1929年1月に、ネバダ州リノのネバダ州立歴史協会に寄贈され、現在も同館に所蔵されています。
お道具類は当初の展示台、パスポート、乗船券、提灯、茶道具の一部、アメリカ製の旅行用トランクを除いて、ほとんどが良好な状態で保管されています。
記録写真との照合により、この人形は本来「ミス奈良」として製作されたことが判明しています。
「ミス和歌山(奈良)」は、郷陽が製作した5体の答礼人形のひとつで、その品質と芸術的価値から当時の答礼人形の中でも最高峰とされ、重要な都市に寄贈されました。他の4体は、「ミス京都府」「ミス大阪府」「ミス愛知」「ミス静岡」です。「ミス奈良」はいわずと知れた日本の古都を象徴する人形として選ばれました。