
「ミス島根」は、二代目瀧澤光龍斎の作で、「なでしこさん」と名付けられました。着物のには紀州六葵の紋があしらわれています。
この人形は、インディアナ州インディアナポリスにあるインディアナポリス子供博物館に寄贈されました。現在も、アメリカ製の旅行用トランクを含む、お道具類一式が完全な状態で残されています。漆塗りのお道具にはすべて「撫子」の意匠が施されており、これが人形の名前の由来となっています。
同博物館には、「ミス島根」が寄贈されてすぐに、大型ガラスケースにお道具類とともに展示された際の写真が残されています。このような展示写真は、答礼人形を受け入れた各施設に提出が義務づけられていたもので、日本の県知事や市長にも送られ、贈られた人形がどのように扱われているかを日本の子どもたちにも示すことが意図されていました。しかし残念ながら、このような重要な記録写真はあまり現存していません。
記録写真との照合により、この人形は本来「ミス和歌山」だったことが判明しています。