
「ミス宮崎」は小澤新作(豊龍斎)によって製作され、日向瓊子と名付けられました。着物には菊菱の紋があしらわれています。
「ミス宮崎」は長らく所在不明とされていました。答礼人形の永住地一覧ではミネソタ州ミネアポリス美術館に寄贈されたはずでしたが、同館でその所在を示す手がかりは確認できませんでした。ところが偶然に、ミネアポリスのヘネピン郡立図書館でほぼすべてのお道具類とともに発見されました。発見のきっかけは、司書のマーガレット·スノー氏が、キルビー·ラーソンの『The Friendship Doll』という児童書を読み、そこに答礼人形の簡単な歴史と、当時まだ13体が所在不明であることが記されていたのを目にしたことに始まります。
スノー氏が図書館のデータベースで「Miss Miyazaki」を検索してみたところ、すぐに該当する記録がヒットしたのです。図書館ではその頃、書籍以外の収蔵品の棚卸しを行っており、展示台に「Miss Miyazaki」と記された大型の日本人形がきちんと登録されていたのです。
さらに、アラン·スコット·ペイト氏が確認のために現地を訪れた際に、子ども図書室に長期間展示されていた「日本の玩具」の中に、答礼人形のお道具類がすべて含まれていたことも判明しました。
記録写真の照合によって、この人形は本来「ミス徳島」とだったことが確認されました。
その後、「ミス宮崎」は保存修復のために日本へ里帰りし、現在はミネソタ州セントポールにあるミネソタ歴史協会に収蔵されています。