
「ミス熊本」は、林重松(雅号:龍壽)によって製作されました。
1928年7月、ルイジアナ州ニューオーリンズの州立博物館に寄贈されました。
残念ながら、「ミス熊本」は所在がわかっていない人形のひとつです。博物館には寄贈当時の収蔵記録と展示台だけが残されており、それ以外のものは確認されていません。1942年6月12日付の内部メモには、答礼人形がごく最近まで展示されていたものの、「70体の歴史的人物および衣装の人形展」のために撤去したと記されています。写真資料が残っていないため、ニューオーリンズに実際に送られたのがどの答礼人形であったのかを確認することはできません。
日本で撮影された「ミス熊本」の現在確認されている唯一の写真は、1927年9月29日付の『九州新聞』熊本版に掲載されたものです。写真には、お道具類に囲まれ、右肩に日傘を乗せるなど遊び心をもってポーズをとる姿が写されていますが、画質が非常に悪いため、着物の細部や漆塗りのお道具の紋を確認することはできません。