
「ミス香川」は岩村松乾斎の作で、着物の紋は片喰です。
「ミス香川」は1928年初頭に巡回した複数の州や展示先の記録がすべて残されている稀有な例で、最終的にはノースカロライナ州ローリーにあるノースカロライナ州立自然科学博物館に収蔵されました。
また、1941年に日米間で戦争が勃発した際にも、他の答礼人形のように展示から外されることはありませんでした。その代わりに、ガラスケースの中で背を向けた姿に配置され、「神々は滅ぼそうとする者を、まず狂気にし給う」と題された解説板が添えられました。そこには、戦争が終わり、両国に再び平和が訪れたときには、本来の栄誉ある場所に戻すと書かれていました。戦争初期に展示を継続した答礼人形は、メリーランド州ボルティモアのプラット図書館に残されていた「ミス広島」とこの「ミス香川」だけです。
1988年には、『お帰りなさい答礼人形:青い目の人形交流展』(国際文化協会·朝日新聞社·そごう美術館)に出品され、19体の答礼人形とともに一時帰国しました。
なお、「ミス香川」はいくつかのお道具と当初の展示台が失われています。