Miss Fukuoka

オリジナル名:
Miss Gunma
個人名:
Unknown
アーティスト:
Takizawa Kōryūsai II
場所:
Jordan Schnitzer Museum
シティ:
Eugene
状態:
Oregon

「ミス福岡」は、二代目瀧澤光龍斎の作です。着物には五七桐の紋があしらわれています。

当初、人形はオレゴン州ユージーンにあるオレゴン大学のウォーナー東洋美術館に寄贈されましたが、この美術館は1933年まで一般公開されていなかったため、当時の展示状況などは詳しく分かっていません。ある時期には大学の学長室で管理され、1950年代初頭にはキャンパス内の学生会館であるアーブ記念ユニオンのコレクションとなり、1972年になってようやく正式にウォーナー美術館の収蔵品となりました。

隣接するポートランドに大きな美術館があったにもかかわらず、「ミス福岡」がオレゴン大学に寄贈されたのは、とても適切な選択だったといえます。ウォーナー美術館は、当時としては数少ないアジア美術専門の美術館のひとつであり、創設者のガートルード·バス·ウォーナーは国際平和運動に非常に熱心に取り組んだ人物でもありました。また、大学内では世界平和をテーマとしたさまざまな集会も開催されており、「ミス福岡」はそうした活動の中で象徴的な存在としてしばしば紹介され、大学の広報にも取り上げられていました。

しかし、答礼人形とその平和のメッセージに注目が集まった時期を過ぎると、その存在は次第に話題に上らなくなっていきました。

2005年、美術館は大幅に拡張され、ジョーダン·シュニッツァー美術館と改称しました。「ミス福岡」は現在もこの美術館に所蔵されています。

なお、記録写真との照合により、本来は「ミス群馬」だったことが判明しています。

着物の紋章:
5-7 kiri (5-7 Paulownia)
土具 (調度品) の紋章:
Maru ni mitsuba aoi (Encircled Triple Hollyhock)
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